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課題を持って生きる【書評:ビジネスエリートになるための教養としての投資】

2020年8月17日

 

働きながらできる副業に株式投資があるけど何から始めたらいいか分からない。銘柄選びって難しそう。どうやったらスキルが身に付くのだろう・・・

今回はこんなお悩みを解決してくれる本の概要について説明します。

 本記事の内容

奥野一成さんの著書「ビジネスエリートになるための教養としての投資」についての概要と今日からできる投資スキルの身に付け方について説明します。

✔ 本記事の信頼性

この記事を書いている僕は、地方某市役所で働きながら3年前から株式投資を行っています。この本を読んで改めて株式投資の本質的な考え方を学ぶことができました。

今回は、「投資に対する考え方・銘柄選び・スキルアップ」に対する悩みを解決していきます。

投資テクだけに留まらず本質的なことが分かれば、投資に対する不安も無くなりますよね。

それでは早速見ていきましょう。

著者:奥野一成さんの紹介

過去の経験

農林中金バリューインベストメンツ株式会社常務取締役兼最高経営責任者(CIO)、京都大学法学部卒、ロンドンビジネススクール・ファイナンス学修士(Master in Finance)修了。1992年日本長期信用銀行入行。長銀証券、UBS証券を経て2003年に農林中央金庫入庫。2007年より「長期厳選投資ファンド」の運用を始める。2014年から現職。日本における長期厳選投資のパイオニアであり、バフェット流の投資を行う数少ないファンドマネージャー。機関投資家向け投資において実績を積んだその運用哲学と手法をもとに個人向けにも「おおぶね」ファンドシリーズを展開している。

出典:ビジネスエリートになるための教養としての教科書

この経歴を見て僕は、金融機関の最前線で活躍されている方という印象を持ちました。

本書を読み終えて個人向けの「おおぶね」ファンドシリーズを調べてみると、著者の考えに基づいて銘柄選びをしたことに納得がいきました。

執筆の意図

著者が本書を執筆した意図は、本書に書かれている「面倒だと感じる知識を詰め込んだら、いずれビジネスの現場でどこかで必ず役に立つ」ということを伝えたかったからです。

そのためには、努力と時間を惜しまず勉強をし続けて欲しいという願いが込められています。

具体的には、「どの事業にお金を投資すべきか自らの頭で考える」ことで、昇進・転職・起業に役立つビジネスの本質を理解できるでしょう。

ビジネスエリートになるための教養としての投資の概要

全体概要

本書の概要は、「日本人全員が投資家の思想を持つこと、投資はビジネスの教科書として優れていること」になります。

 投資家の思想

投資家の思想とは、企業の事業を買うことです。投資は株価を買うものと誤解している人もいますが、事業が成長すればいずれ株価も上がります。

なので、株価ではなく事業に目を向けることが大事です。

 投資はビジネスの教科書

投資がビジネスの教科書として優れている理由は、総合力を要求されるものだからです。総合力とは、ビジネスに必要なことを集めて組み立てる能力のことです。

この能力を身に付けることができれば、経営者と同じ視点をもつことができます。

なので、投資はビジネスの教科書として捉えるようにしましょう。

各章一言要約

本書の全体像をつかんでもらうために、僕が各章を一言で要約してみました。

各章のタイトルと要約は以下のとおりです。

 タイトル

・1時限目 投資家の思想が人生を成功に導く
・2時限目 私の投資家人生
・3時限目 日本人はなぜ投資が苦手なのか
・4時限目 「投資」と「投機」は違う
・5時限目 売らない株を買えばいい
・6時限目 ファンドマネジャー流株式投資で成功するコツ
・補  講 資産形成で失敗しないために

出典:ビジネスエリートになるための教養としての教科書

 要約

  • 1時限目 日本人は労働者2.0を目指せ
  • 2時限目 著者が現在の投資手法を身に付けるまでの紹介
  • 3時限目 日本人は財閥解体と労働力の切り売りによって投資が苦手
  • 4時限目 ビジネスで成功するのが投資、価格を予想するのが投機
  • 5時限目 強靭な構造を持つ企業の株を買えばいい
  • 6時限目 仮説を立てて利益が増え続ける会社を見抜く
  • 補  講 魅力的な企業は投資機会と競争力を持っている

ポイントとなる章の紹介

僕が、本書のポイントだと感じたのは「1時限目と5時限目」です。この部分について深堀りして見ていきますね。

 1時限目 日本人は労働者2.0を目指せ

日本人が目指すべき労働者2.0とは、「労働者1.0と資本家」の間のことです。

まとめると以下のとおりです。

労働者1.0
他人に働かされている人

労働者2.0
自分で働いている人

資本家
他人を働かせる人

労働者2.0を具体的に言うと、自ら課題を発見して行動する人のことです。会社内で言うと、自部署だけなく他部署にも影響を与えるような働き方ができる人を指します。

まずは、上司の指示に従うだけの「労働者1.0」から自ら主体的に行動してスキルを身に付ける「労働者2.0」を目指しましょう。

 5時限目 強靭な構造を持つ企業の株を買えばいい

強靭な構造を持つ企業は、以下の3つの要素を持っています。

高い付加価値
世の中にとって必要な価値を提供
例)キーエンス・・・「世界初・業界初」の商品を量産

高い参入障壁
他社と比べて圧倒的に強い
例)NTTドコモ・・・電話回線

長期潮流
元に戻れない事実
例)ファーウェイ・・・5G小型基地局

以上の要素を全て持った企業は投資対象になります。投資対象の判断は、これから企業が行う事業から判断してみましょう。

教養としての投資の活かし方

本書で気付いたこと

本書を読んで、自らの頭で考えて投資先企業を選ぶ重要性に気付かされました。考える手順をまとめると以下のとおりになります。

  • 企業の財務諸表を読む
  • 仮説を立てて投資先企業を選ぶ
  • 投資先企業の株を買う
  • 強靭な構造を持っているか注視する
  • 強靭な企業で無くなった場合に売る

具体的なアクションプラン

前述の考える手順は、財務諸表の分析などハードルは高いと思います。

なので「投資初心者が1から株式の勉強をするなら、どういう手順を踏むべきか」について検討してみました。

 ステップ1:会計知識を身に付ける

財務諸表を読むためには会計知識が必須になります。おすすめの会計知識取得方法は以下のとおりです。

・簿記の学習
・決算書の読み方の学習

簿記の学習は会計の基本を学ぶために行います。会計の基本である「数字の読み方とビジネスの捉え方」が身に付く日商簿記3級レベルを目指しましょう。

決算書の読み方の学習は決算書を自分ごととして考えるために行います。架空の決算書だけを見ても学習のモチベーションを保つことが難しいですよね。まずは、決算書の基礎をクイズ形式で学べる「世界一楽しい決算書の読み方」を読むことから始めてみましょう。

 ステップ2:企業の財務諸表を見る

ステップ1で決算書の読み方が分かったら、実際の企業の財務諸表を見てみます。

企業の財務諸表が見れるサイトは金融庁所管の EDINET です。サイト内で企業名を入力して「有価証券報告書」を見ます。

有価証券報告書で過去1年間の財務諸表を分析していきます。

有価証券報告書で見るべきポイントは以下のとおりです。

企業の概要
事業の内容

事業の状況
全部

経理の状況
連結貸借対照表、連結損益計算書、連結キャッシュ・フロー計算書

多くの内容が記載されていますが、難しく考えず上記のポイントに絞って見ていきましょう。

 ステップ3:実際に投資をする

ステップ2で財務諸表の分析をできるようになったら、いよいよ実際に投資していきます。投資は必ず余剰資金で行うようにしましょう。

生活資金に手を出すと家庭内トラブルの原因になる恐れがあります。大事なのでもう1度言います。投資は必ず余剰資金で行うようにしましょう。

では、どんなサイトで投資ができるのか見ていきます。僕がおすすめするサイトは以下のとおりです。

トレダビ
バーチャル株投資デモアプリです。東証の上場している株式のリアルなデータを用いて本番さながらの株取引を体験できます。余剰資金のない方、デモサイトで取引をしてみたい方に向いています。

OneTabBuy
1,000円から小額で日米企業の株を購入できるスマホアプリです。慣れてきたら様子を見ながら投資金額を増やしたりと、簡単に株式投資を始められるサービスです。

SBI証券 ← オススメ
ネット証券口座開設数、NISA口座開設数、国内株式の個人売買シェア、業界最安値手数料のいずれもNo1の証券会社です。迷った時はココを選べば問題ないかと思います。

この3ステップを踏めば、投資初心者を卒業できます。企業の将来が見えるビジネスエリートに一歩近づいていると言っていいでしょう。

 

以上、教養としての投資の概要と今日からできる投資スキルの身に付け方について見てきました。

本記事では、教養としての投資を身に付けるために「労働者2.0になること、強靭な構造を持つ企業を見抜くこと」を中心に説明しました。

本書ではこの他にも、具体的な強靭な構造を持った企業の具体例、ビジネスエリートになるための仮設の立て方など、将来役立つ知識が盛り込まれています。

本書を参考に「投資の始め方、銘柄選び、スキルの身に付け方」に困らないようにしていきましょう。

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